酒造好適米 華さやか
「華さやか」は平成9年に地方独立行政法人青森県産業技術センター農林総合研究所による品種交配で誕生しています。
その類まれなる特性は偶然の発見から生まれました
ある時、同じ地方独立行政法人青森県産業技術センター内の弘前地域研究所の生命科学部の齋藤知明研究員が県内産の酒造好適米の分析を行ったところ、難分解性のタンパク質を含んだ品種を発見しました。
それが今の「華さやか」です。

米のタンパク質は出来た日本酒の酒質に影響
通常、米に含まれるタンパク質は醸造中にアミノ酸に分解されますが、そのアミノ酸が多いと出来上がった日本酒の雑味をつくり出すといわれています。
そのため日本各地でアミノ酸の少ない醸造方法が研究されています。
しかし、発見された品種に多く含まれてるプログルテンというタンパク質は難分解性のためアミノ酸の少ない日本酒が作りやすくなるのです。
その結果、雑味の少ないすっきりとした味わいの日本酒になります。

多くの方に愛されるおいしい日本酒造りを目指して
昨年末から醸造した商品は、初めての原料米ということもあり、これまでの日本酒づくりをベースに醸造しています。
今後は原料米「華さやか」の特性を生かして、白ワイン様の日本酒、樽熟成の日本酒、低アルコールの日本酒、リキュール風の日本酒等々、日本酒ファンの皆様だけでなく日本酒が苦手な皆様にも愛される様々なタイプの日本酒づくりに地元清酒メーカーが励んでいます。